第12章:運用・メンテナンス
この章では、バックアップ、システム情報の確認、診断レポート、アップデート方法について説明します。
12-1. バックアップの作成と復元
データを定期的にバックアップすることで、万が一のトラブルから復旧できます。
バックアップ画面を開く
- 管理画面の左メニューから「バックアップ」をクリック
- 左側にバックアップ作成・復元フォーム、右側にバックアップ履歴が表示されます
バックアップを作成する
左上の「バックアップ作成」カードで操作します。
- 「アップロードファイルを含める」のチェックボックスを確認します:
- チェックあり:画像ファイルも含めてバックアップ(推奨)
- チェックなし:データベースのみバックアップ
- 「バックアップを作成」ボタンをクリック
- バックアップが作成され、履歴に追加されます
バックアップに含まれる内容:
- データベースファイル(記事、カテゴリ、キーワード、設定など)
- 各テーブルのJSONエクスポート(設定、キーワード、プロンプト、カテゴリ)
- アップロードファイル(画像・WebP派生画像含む)※チェックありの場合
- メタデータ(作成日時、バージョン情報、統計情報)
ヒント
重要な操作(大量の記事削除、設定変更など)を行う前には、必ずバックアップを作成することをおすすめします。
バックアップ履歴の見方
右側の「バックアップ履歴」に、作成したバックアップが一覧表示されます。
表示される情報:
| 項目 | 説明 |
|---|---|
| ファイル名 | バックアップファイルの名前 形式: backup_日付_時刻_種別.zip |
| サイズ | ファイルサイズ(MB または KB) |
| 種別 | 手動 または 自動 |
| 内容 | 記事数、キーワード数の概要 |
| 作成日時 | バックアップを作成した日時 |
画面上部の統計情報:
- 総バックアップ数
- 手動バックアップ数
- 自動バックアップ数
- 合計サイズ(MB)
バックアップから復元する
方法1:履歴から直接復元
- バックアップ履歴で復元したいバックアップを探します
- 右側の「復元」アイコン()をクリック
- 確認メッセージが表示されます:
「このバックアップを復元します。現在のデータが上書きされますが、よろしいですか?」 - 「OK」をクリックすると復元が開始されますので、「バックアップを復元しました」と表示されるまでそのままお待ち下さい。
- 復元が完了すると、成功メッセージが表示されます
方法2:ファイルをアップロードして復元
- 左下の「ファイルから復元」カードを使用します
- 「選択」ボタンをクリックして、バックアップZIPファイルを選択
- 「復元」ボタンをクリック
- 確認メッセージが表示されます:
「現在のデータが上書きされます。本当に復元しますか?」 - 「OK」をクリックすると復元が開始されますので、「バックアップを復元しました」と表示されるまでそのままお待ち下さい。
重要な注意
復元を実行すると、現在のデータがすべて上書きされます。復元後は元に戻せませんので、慎重に操作してください。
復元時に自動的に保護されるデータ
バックアップから復元する際、以下のデータは現在の環境の値がそのまま維持されます(バックアップ元のデータで上書きされません)。
| 保護されるデータ | 説明 |
|---|---|
| ライセンスキー | 現在のサイトのライセンスが維持されます |
| サイトURL | 現在のサイトURLが維持されます |
| 管理者メールアドレス | 現在の管理者メールが維持されます |
| 各種APIキー | OpenAI、Anthropic、Google、Perplexity、Stability の各APIキーが維持されます |
| 管理者アカウント | 現在のログイン情報(ユーザー名・パスワード)が維持されます |
| HTMLソース分散シード値 | サイト固有のHTMLパターン生成値が維持されます |
引っ越し対応
異なるサイト(異なるドメイン)からバックアップを復元した場合、記事内の画像URLが新しいサイトURLに自動的に書き換えられます。バージョン情報も最新のファイルバージョンに自動更新されます。
バックアップをダウンロードする
- バックアップ履歴でダウンロードしたいバックアップを探します
- 右側の「ダウンロード」アイコン()をクリック
- ZIPファイルがダウンロードされます
- ダウンロードしたファイルは、パソコン上に保管できます
ヒント
重要なバックアップは、ダウンロードしてパソコンやクラウドストレージに保管することをおすすめします。サーバー障害時にも復旧できます。
バックアップを削除する
- バックアップ履歴で削除したいバックアップを探します
- 右側の「削除」アイコン()をクリック
- 確認メッセージが表示されます:
「このバックアップを削除しますか?」 - 「OK」をクリックすると削除されます
12-2. システム情報の確認
サーバー環境とツールの動作状況を確認できます。
普段は使用しませんが、トラブルが起きた際などに見ていただくことがございます。
システム情報画面を開く
- 管理画面の左メニューから「システム情報」をクリック
- システム情報画面が表示されます
確認できる情報
1. バージョン情報
- アプリケーション名:Blog Auto AI
- バージョン番号
- リリース日
2. サーバー環境
- PHPバージョン
- Webサーバー(Apache、nginxなど)
- ドキュメントルート
- 最大実行時間
- メモリ上限
- 最大アップロードサイズ
- POSTデータ上限
- ディスク空き容量
3. PHP拡張機能
各拡張機能の有効/無効状態を確認できます。
| 拡張機能 | 用途 |
|---|---|
| gd | 画像処理(サムネイル・WebP生成に必要) |
| sqlite3 | データベース(必須) |
| curl | 外部API通信(AI機能に必要) |
| mbstring | 日本語処理(必須) |
| json | JSON処理(必須) |
| zip | バックアップ・モジュール管理(必須) |
注意
必須の拡張機能が「無効」と表示されている場合は、サーバー管理者に連絡して有効化を依頼してください。
4. データベース情報
- データベースパス
- 存在確認
- ファイルサイズ
- 書き込み権限
- 総記事数(公開数/下書き数)
- カテゴリ数
- 画像数
5. 設定情報
- サイトURL
- 各種APIキー(先頭と末尾のみ表示、中間はマスキング)
- アイキャッチAPI設定
- 記事内画像API設定
- 画像スタイル
- テキストモデル
- cron自動生成の有効/無効
6. .htaccess情報
.htaccessファイルの状態を詳しく確認できます。記事ページが404エラーになる場合の原因特定に役立ちます。
- .htaccessの存在・サイズ・読み取り権限
- RewriteEngine(On/Off)
- RewriteBase(パス設定)
- RewriteRule(記事ページ用ルール)
- ErrorDocument 404設定
- セキュリティルールの有無
- mod_rewriteの有効/無効
- AllowOverride設定の推定
- 不足項目がある場合は警告表示と対策が表示されます
7. 404エラー自動診断
実際に公開記事のURLにアクセスして、記事ページが正常に表示されるかを自動でテストします。
- 正常な場合:「記事ページは正常に表示されています」と表示
- エラーの場合:HTTPステータスコードとエラー内容が表示
さらに、以下の4項目について診断チェックリストが表示されます。
- .htaccessファイルの存在確認
- .htaccessの必須項目確認
- mod_rewriteの有効/無効確認
- AllowOverride設定の確認
補足
記事ページが404エラーになる場合は、まずこの診断結果を確認してください。多くの場合、install.phpを再実行することで.htaccessが再生成され、問題が解決します。
8. cron実行ログ(全期間・最新500件)
自動記事生成(cron)の実行状況が表示されます。
- 実行日時
- 処理内容
- エラーメッセージ(赤色で表示)
補足
cron実行ログがない場合は、以下を確認してください:
・サーバーのcron設定が正しく行われているか
・「設定」→「cron自動生成を有効にする」にチェックが入っているか
・logs/フォルダの書き込み権限(755または777)
9. 最近のエラーログ(最新50件)
PHPエラーログから取得した情報が表示されます。
12-3. 診断レポートのダウンロード
サポートへの問い合わせ時に必要な診断情報をダウンロードできます。
診断レポートをダウンロードする
- システム情報画面を開きます
- 画面右上の「診断情報をダウンロード」ボタンをクリック
- テキストファイル(
diagnostic-report-日時.txt)がダウンロードされます
診断レポートに含まれる内容
診断レポートには、システム情報画面の内容に加えて以下の情報も含まれます。
- バージョン情報
- サーバー環境(PHP、Webサーバー、ディスク容量など)
- PHP拡張機能の状態
- データベース情報(パス、サイズ、記事数など)
- 設定情報(APIキーはマスキング済み)
- インストール済みモジュール一覧(名前、バージョン、有効/無効)
- .htaccess情報(各設定項目の状態、不足項目の警告)
- 404エラー自動診断結果と診断チェックリスト
- ログ機能診断(ログディレクトリの状態、書き込みテスト結果)
- cron実行ログ(全期間・最新500件)
- PHPエラーログ(最新50件)
補足
診断レポートはシステム情報画面よりも詳細な情報を含んでいます。サポートへの問い合わせ時には、このレポートを添付するとスムーズに対応できます。
サポートへの問い合わせ方法
エラーが発生した場合は、まずはチャットワークグループを確認していただき、質問をしてください。
チャットワークで解決できないようなら、以下の手順でサポートに問い合わせてください。
1. まず試すこと
- ブラウザのキャッシュをクリアして再読み込み
- 別のブラウザで試す
2. それでも解決しない場合
- 診断情報をダウンロード
- サポートへメールで送信
- エラーが発生した状況を簡潔に記載
注意
診断情報にはシステム環境情報が含まれます(APIキーはマスキング済み)。サポートへの送信以外は共有しないでください。
12-4. アップデート方法
新しいバージョンがリリースされた際のアップデート手順です。
アップデート前の準備
- 必ずバックアップを作成して、バックアップデータをダウンロードしておいてください(12-1を参照)
- アップデート用のZIPファイルをダウンロード
- ZIPファイルを解凍
アップデート手順
ステップ1:ファイルの上書きアップロード
- FTPソフト(FileZillaなど)でサーバーに接続
- 解凍した「blog-auto-ai」フォルダの中身全てを、既存のインストールフォルダに上書きアップロード
- ロリポップ:FTPツールの「アップロード」機能を使用
- さくらサーバー:ファイルマネージャーの「アップロード」を使用
- Xサーバー:ファイルマネージャーまたはFTPソフトを使用
- アップロードが完了するまで待ちます
安全性について
FTPはファイル単位で処理されるため、以下のファイルは自動的に保護されます:
・database.sqlite(データベース)
・uploads/(画像ファイル)
・.encryption_key(暗号化キー)
・backups/(バックアップファイル)
・logs/(ログファイル)
これらは配布ZIPに含まれていないため、上書きされません。
ステップ2:install.phpの実行
- ブラウザで以下のURLにアクセスする(管理画面にログインするとinstall.phpへのリンクが表示されます)
https://(ツールを設置したドメイン)/install.php - 既存データを検出し、「システム更新」モードで起動します
- アップデートが自動実行されます
- 通常は「install.phpが削除されました」という表示になりますが、削除できていない場合は手動で削除してください
- 一部サーバーでは自動削除が動作しない場合があります
- セキュリティのため、必ず削除してください
install.phpが自動実行する処理
install.phpは以下の処理を自動的に行います:
・データベーステーブル・カラムの作成・更新
・新しい設定項目の追加(既存の設定値は保護されます)
・プロンプトテンプレートの更新
・APIキーの暗号化移行
・組み込みテーマファイルの生成
・未登録画像のDB登録
・既存画像のサムネイル・WebP生成
・.htaccessの生成・修正
・バージョン情報の自動更新
補足
既存のデータ(記事、カテゴリ、キーワード、設定、画像、カスタムプロンプト)は完全に保護されます。安心してアップデートできます。
ステップ3:動作確認
- 管理画面にログインできるか確認
- システム情報画面でバージョンが更新されているか確認
- 記事一覧で記事が正常に表示されるか確認
- 実際のブログで記事が正常に表示されるか確認
アップデートに失敗した場合
- バックアップから復元してください(12-1を参照)
飛び級アップデート対応
このツールは飛び級アップデートに対応しています。例えば、v1.0.0から直接v1.8.37にアップデートすることも可能です。途中のバージョンをスキップしても問題ありません。
モジュールのアップデート方法
モジュール(自動更新、Hovernerなど)のアップデートは、本体のアップデートとは別の手順です。
- 新しいモジュールのZIPファイルをダウンロード
- 管理画面の「モジュール管理」を開く
- 対象モジュールの「上書きアップロード」ボタンをクリック
- 新しいZIPファイルを選択してアップロード
重要
モジュールのアップデートは、必ず管理画面の「上書きアップロード」から行ってください。FTPで直接ファイルを上書きすると、モジュールの自動セットアップ処理が実行されず、正常に動作しない場合があります。
運用・メンテナンスを理解したら、
第13章:トラブルシューティング
に進みましょう!
